鳩山首相、普天間問題「議論重ねれば進展ある」(産経新聞)
2010年 05月 13日
鳩山由紀夫首相は11日夜、米軍普天間飛行場の移設問題について話し合われる12日の日米実務者協議について「私は議論を重ねれば重ねるだけの進展はあるものだと期待している」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
ぶら下がり取材の詳細は以下の通り。
【普天間】
−−まず米軍普天間飛行場の移設問題についてうかがう。首相は5月中に沖縄を再訪問したいという意向を示している。23日という日程が候補として挙がっているが、23日に行く方向で決まったのか。また、次に沖縄を訪問する際には仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事をはじめ、地元に正式な政府案を打診する考えか
「あの、沖縄のみなさんの民意というものをしっかりとうかがってみたい、その気持ちは変わりはありません。したがいまして、できれば早いうちに沖縄を再び訪れたいという、その思いは持っています。ただ、日程的にはまったく決まっておりません。したがって、日程が決まっておりませんので、その時にどのような考え方をということも決まってはおりません」
−−具体的に政府案の打診ということまでいかない可能性もあるか
「まだ日程も決まっておらない段階です」
−−首相はきょうの衆院環境委員会の答弁でも、5月末までに米国との合意をとりつけることを強調した。12日にワシントンで日米実務者協議が行われるが、沖縄の負担軽減のためにも、実務者協議では何か進展が見込まれるのか。具体的にこれだけは勝ち取りたいという項目はあるか
「んっ?これは当然、日本とアメリカが日米同盟というものに基づいて、今、ご案内のようなアジアの情勢、えー、また世界の情勢であります。日米同盟、安保というものをしっかりとしていかなきゃならないという立場の中で、実務者の方々が普天間の移設問題に関して中心的に、それだけではありません。えー、しかし、この問題を中心に議論を進めていただくということになっておりまして、私は議論を重ねれば重ねるだけの進展はあるものだと。そのように期待をしております」
【国債発行額】
−−財政の問題だが、菅直人財務相が今日の記者会見で、来年度の予算編成では国債発行額を今年度当初予算の44兆3000億円以下に抑えるべきだという方針を示した。今回のギリシャの財政危機を踏まえて、首相は改めて財政危機期の重要性について
「財政危機の重要性?」
−−ごめんなさい。財政規律の重要性。首相も国債発行額の重要性を44兆30000億円以下に抑えるべきだと考えるか
「ギリシャの財政問題、大変深刻であることは、これは菅(直人)財務大臣から何度もうかがっておりますし、その中で日本としても国際的な協調が必要だということは私の方からも申し上げてきたところでございます。ただ、日本とギリシャのこの財政問題、大きく違うところは、ギリシャはやはり、この債務というものをほとんど7割海外に依存してきたと。日本はその海外に依存は大変少ないというところは根本的に違うところだと思います。しかし、いずれにしても財政の規律というものは、今までもそうでありますが、これからも財政規律というものは守っていかなければならないという基本的な政府のスタンスが変わるわけではありません。ただ、今回、財務大臣の発言、44兆以下に抑えたいというのは、これは財政規律を守りたいという財務大臣の気持ちは分からんでもありませんけれども、まだ次の年の予算の審議も始まらない段階でこのような発言があることは、まだ当然政府として決めている話ではありませんので、財務大臣としての思いが述べられたということでありまして、決してそれが私の考えであるということではありません」
【普天間】
−−今日、衆院の環境委員会で、普天間基地の移設問題の工法について、環境に徹底的にこだわると強調していた。工法について環境に徹底的にこだわると非常に強調していた。工法について話が出ているが、自然への影響が大きいとされる埋め立てを否定したととらえてよろしいか
「私は工法の細部に関して今ここで申し上げるつもりはありません。ただ、そこで申し上げたのは環境委員会ということもないわけではありませんが、環境にはやはり徹底的にこだわるべきだと、そのように思います。ただ、その前に大事なことはいわゆる地域の住民のみなさん方、騒音問題も含めてでありますが、安全性の問題などが当然図られていかなければならないことと、それから米軍の運用上の問題もクリアされなきゃならないということであります。そういった条件も当然大きい、大事でありますが、さらに環境というものを十分に配慮する工法が重要だということでありまして、それがどれがよくて、どれがよくないということを今ここで申し上げるつもりはありません」
−−同じ環境委員会での首相の答弁で、沖縄に負担をお願いせざるを得ないということについて「当面は」とか、「どれぐらいか分からないけれども」という表現を使った。この真意についてうかがいたいが、普天間の移設先が決まって以降もさらに米軍再編について検討していくという意思の表明と受け止めてよろしいか
「私は当然、北東アジアをはじめとするアジアの情勢というものがどうなっていくかと。ご案内のような大変、今、動きのあるようなアジアの情勢であるのか。それから将来、この状況がどう変わっていくのかということが、まず非常に大きなファクトとしてあると思います。そのようなことを考えていく中で、現在の環境の中では当面必要だという認識を申し上げたところでありまして、将来はどうなるかということに関して、今ここでその状況というものをですね、最終的に判断できる立場ではないことはご案内の通りだと思います」
−−あす平野博文官房長官が鹿児島市内で徳之島の町議数人と面会するということだが、徳之島の地元の声としても変化が現れ始めたということだと思う。首相は平野官房長官と徳之島町議との会談に何を期待しているか
「何を期待するというか、当然、いうまでもありませんが、徳之島の島民のみなさん方にもさまざまなお考えがおありになると。そして町長さん方が今回来られて、徳之島に対して普天間の移設はこれは反対だというご意見は述べられたわけであります。しかし、じゃあ、話はどういう話であるか、直接聞いてみようではないかというお気持ちも町議のみなさん方から持っていただいたということでもございますので、民意というものの1つを私どもとしても勉強させていただく機会になればと、そのような思いでお会いをしたいと思います」
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ぶら下がり取材の詳細は以下の通り。
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−−まず米軍普天間飛行場の移設問題についてうかがう。首相は5月中に沖縄を再訪問したいという意向を示している。23日という日程が候補として挙がっているが、23日に行く方向で決まったのか。また、次に沖縄を訪問する際には仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事をはじめ、地元に正式な政府案を打診する考えか
「あの、沖縄のみなさんの民意というものをしっかりとうかがってみたい、その気持ちは変わりはありません。したがいまして、できれば早いうちに沖縄を再び訪れたいという、その思いは持っています。ただ、日程的にはまったく決まっておりません。したがって、日程が決まっておりませんので、その時にどのような考え方をということも決まってはおりません」
−−具体的に政府案の打診ということまでいかない可能性もあるか
「まだ日程も決まっておらない段階です」
−−首相はきょうの衆院環境委員会の答弁でも、5月末までに米国との合意をとりつけることを強調した。12日にワシントンで日米実務者協議が行われるが、沖縄の負担軽減のためにも、実務者協議では何か進展が見込まれるのか。具体的にこれだけは勝ち取りたいという項目はあるか
「んっ?これは当然、日本とアメリカが日米同盟というものに基づいて、今、ご案内のようなアジアの情勢、えー、また世界の情勢であります。日米同盟、安保というものをしっかりとしていかなきゃならないという立場の中で、実務者の方々が普天間の移設問題に関して中心的に、それだけではありません。えー、しかし、この問題を中心に議論を進めていただくということになっておりまして、私は議論を重ねれば重ねるだけの進展はあるものだと。そのように期待をしております」
【国債発行額】
−−財政の問題だが、菅直人財務相が今日の記者会見で、来年度の予算編成では国債発行額を今年度当初予算の44兆3000億円以下に抑えるべきだという方針を示した。今回のギリシャの財政危機を踏まえて、首相は改めて財政危機期の重要性について
「財政危機の重要性?」
−−ごめんなさい。財政規律の重要性。首相も国債発行額の重要性を44兆30000億円以下に抑えるべきだと考えるか
「ギリシャの財政問題、大変深刻であることは、これは菅(直人)財務大臣から何度もうかがっておりますし、その中で日本としても国際的な協調が必要だということは私の方からも申し上げてきたところでございます。ただ、日本とギリシャのこの財政問題、大きく違うところは、ギリシャはやはり、この債務というものをほとんど7割海外に依存してきたと。日本はその海外に依存は大変少ないというところは根本的に違うところだと思います。しかし、いずれにしても財政の規律というものは、今までもそうでありますが、これからも財政規律というものは守っていかなければならないという基本的な政府のスタンスが変わるわけではありません。ただ、今回、財務大臣の発言、44兆以下に抑えたいというのは、これは財政規律を守りたいという財務大臣の気持ちは分からんでもありませんけれども、まだ次の年の予算の審議も始まらない段階でこのような発言があることは、まだ当然政府として決めている話ではありませんので、財務大臣としての思いが述べられたということでありまして、決してそれが私の考えであるということではありません」
【普天間】
−−今日、衆院の環境委員会で、普天間基地の移設問題の工法について、環境に徹底的にこだわると強調していた。工法について環境に徹底的にこだわると非常に強調していた。工法について話が出ているが、自然への影響が大きいとされる埋め立てを否定したととらえてよろしいか
「私は工法の細部に関して今ここで申し上げるつもりはありません。ただ、そこで申し上げたのは環境委員会ということもないわけではありませんが、環境にはやはり徹底的にこだわるべきだと、そのように思います。ただ、その前に大事なことはいわゆる地域の住民のみなさん方、騒音問題も含めてでありますが、安全性の問題などが当然図られていかなければならないことと、それから米軍の運用上の問題もクリアされなきゃならないということであります。そういった条件も当然大きい、大事でありますが、さらに環境というものを十分に配慮する工法が重要だということでありまして、それがどれがよくて、どれがよくないということを今ここで申し上げるつもりはありません」
−−同じ環境委員会での首相の答弁で、沖縄に負担をお願いせざるを得ないということについて「当面は」とか、「どれぐらいか分からないけれども」という表現を使った。この真意についてうかがいたいが、普天間の移設先が決まって以降もさらに米軍再編について検討していくという意思の表明と受け止めてよろしいか
「私は当然、北東アジアをはじめとするアジアの情勢というものがどうなっていくかと。ご案内のような大変、今、動きのあるようなアジアの情勢であるのか。それから将来、この状況がどう変わっていくのかということが、まず非常に大きなファクトとしてあると思います。そのようなことを考えていく中で、現在の環境の中では当面必要だという認識を申し上げたところでありまして、将来はどうなるかということに関して、今ここでその状況というものをですね、最終的に判断できる立場ではないことはご案内の通りだと思います」
−−あす平野博文官房長官が鹿児島市内で徳之島の町議数人と面会するということだが、徳之島の地元の声としても変化が現れ始めたということだと思う。首相は平野官房長官と徳之島町議との会談に何を期待しているか
「何を期待するというか、当然、いうまでもありませんが、徳之島の島民のみなさん方にもさまざまなお考えがおありになると。そして町長さん方が今回来られて、徳之島に対して普天間の移設はこれは反対だというご意見は述べられたわけであります。しかし、じゃあ、話はどういう話であるか、直接聞いてみようではないかというお気持ちも町議のみなさん方から持っていただいたということでもございますので、民意というものの1つを私どもとしても勉強させていただく機会になればと、そのような思いでお会いをしたいと思います」
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by umhu7vbtgj
| 2010-05-13 10:38